仕事や人生で掲げるべきたった1つの目標とは?『仕事は楽しいかね』

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仕事は楽しいかね?
心の底から楽しいといえる人は少ないんじゃないでしょうか。

今回、紹介する一冊は、仕事や人生に漠然と行き詰まりを感じている人にオススメの一冊です。特に目標に対する考え方が参考になったので、紹介します。

Amazonの商品説明より

出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。

 

著者について

著者のデイル・ドーテンはアリゾナ州立大学大学院を卒業後スタンフォード大学大学院で学び、卒業後マーケティングリサーチ専門会社のリサーチリソーセズを起業。幕のナルド、3M、P&G、コダックなど大手優良企業を逆に物全米トップレベルの会社に成長させます。また、新聞に執筆したコラムが好評を博し、キャリアアップや能力開発、成功をテーマに独自の理論を展開する人気コラムニストとしても活躍。

今日の目標は明日のマンネリ

たいていの人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ

本書では今日の目標は明日のマンネリだと切り捨て、ほとんどの目標は立てないほうが良いといっています。

目標があるからといって上手くいくわけではないからです。夢や目標をもって仕事に臨んでいるのに精神を病んでしまう人もいれば、逆に夢を諦めたからこそ成功した人たちもたくさんいるのです。例えばロシア前大統領のボリス・エリツィンは、夢をあきらめていなければ、大統領ではなく建築工事の現場監督をしていたでしょう。

また、人生は常に変化し、最終的にどこに行き着くか全くわかりません。初めて陸にあがった魚がいつの日か脚を持って歩こうなどと考えていたでしょうか。夢や目標を決めれば人生をきちんと管理できるほど、人生は単純なものではありません。

目標がなくても成功できる

 目標に関するきみの問題は、 世の中は、きみの目標が達成されるまで、 じーっと待っていたりしないということだよ。

また目標に関する問題は、目標は日々古くなっていくことにあるともいっています。目標を立てた時点からテクノロジーはどんどん進んでいくからです。

もし目標が日々違ったものになるというものであれば、どうでしょうか。新しいサービスに手を広げたかもしれないし新しい機材や新しいマーケティング技術を取り入れていたかもしれません。そうすると目標がなくても成功を収めることができるということがわかるはずです。

たった1つの掲げるべき目標

「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?」 ぜひ、と私は答える。
〝明日は今日と違う自分になる〟だよ。

ただし彼は今までに掲げた目標がたった1つだけあるといます。それは明日は今日と違う自分になること。

明日は今日と違う自分になることとはどういうことか。

とにかく試行錯誤すること

毎日毎日違う自分になるためにはとにかく試すことを続けなければなりません。

例えばビルゲイツが成功した原動力はお金ではありません。ただコンピューターに毎回違ったやり方で処理させる方法を見つけることに情熱を注いでいただけなのです。

リーバイスの創業者リーバイ・ストラウスは始めからジーンズを売っていたわけではありません。売れ残った汚い帆布をどうにか売り捌こうと試行錯誤した結果、帆布で作ったズボンが偶然大当たりしただけです。

自分がどこに向かっているか分かって成功した人などいないのです。成功者は皆、遊び感覚でいろいろやって成り行きを見守ってきただけに過ぎません。

昨日と違うことをしながら、試行錯誤を繰り返し手当たり次第にあれこれやってみることが成功するチャンスの数を増やすのです。

一読のススメ

ベストセラーになるのが納得できる一冊でした。
今日と違う自分になるという目標をベースに、試すことの大切さや考え方、秘訣が満載です。本書を読めば、自分がいかに何もしていなかったのかが分かると同時に、すぐに行動を起こしたくなるはずです。

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

仕事は楽しいかね? (きこ書房)